地鳴き語

出典: フリー個人网站『イデオアベス(Ideoaves)』
地鳴き語の特徴は、話者が人間ではなく鳥に類する生命体であることと、それに付随した文化から文法や語彙が発達することにあります。
人間が発話する場合、バードホイッスル等を使います。口笛でもある程度代用できますし、VN架研では音声合成ソフトを使っています。また、単にローマ字読みで人間同士で使うことも可能です。

発声のスペクトル。人間の声帯に対して共鳴成分が少ない事がわかる。

文字

文字表記には、「現地文字表記」の他に「ローマ字転写表記」「日本語転写表記」の3つがあります。言語の特性上、そもそも人類の使う文字体系とは別のものを、人間の使うコンピュータで扱うことになりますので、どうしても煩雑になりがちです。
「ローマ字転写表記」は最初に使われた表記法です。後述する構成音のルールや特殊な音の扱いや処理のしやすい特徴があります。ただし言語特性を表すには不十分です。
「日本語転写表記」は現在使われている表記法です。現地文字表記をコンピュータ上で行いやすくしており、発音ルールが正確です。ただしマクロが煩雑になるため単語創作には非常に向いていません。(すなわち単に言語を鑑賞する上では此方が非常に優位です)
本言語の文字はひらがなと同じような音節文字です。
- h s d p z l n p k g
a
e
i
o
現地文字表記での"50音表"。縦が母音、声調。横が子音、発音位置。

発音

例として「ぇあ」をつかいます。これは最初期に作られた単語であり、作中では古語になります。ローマ字転写では「lea」となります。
まず子音「l」と母音「e」「a」の要素がありますが、発話者が人間ではないため、単純な子音母音の関係にはなりません。

子音・母音

子音 - ”発音位置”を示します。

これは鳴管の振動する位置や個数を示しています。バードホイッスルを使う場合、舌のどこにホイッスルを置くかを表します。

母音 - ”嘴と舌の状態”を示します。

この定義は日本語の母音と同じです。バードホイッスルを使う場合、唇をどのぐらい開くのかを表します。
a→e→i→oに行くに従い嘴の開きが狭くなっていきます。 母音の発音において、円唇等の縦向きの動き以外は入れないでください。音色が変わりますが、これは人間で言う声色にあたります。
人間の可動域で話すと、現地では年齢性別を問わない両声類のような扱いになります。

特殊な子音

「他」は特殊な音です。転写方式に関わらずアルファベットを使います。カッコ内はホイッスルを使う際に音が近くなる動きです。
  • (m)嘴を静かに、またはクラッタリングして閉じる。(「m」、または歯を打ち鳴らす)
  • (t)嘴を閉じずに喉を閉じる。(ホイッスルを完全に口蓋に貼り付け、振動を止める)
  • (h)息を吐く。(ホイッスルを口蓋から離し、振動を止める)
  • (v)喉を震わす。(首を縦に2~3回速く揺する)
  • 次に、母音のみの文字についてです。ホイッスルが口蓋についた時点でなんらかの子音が存在することになります。よって母音のみの音を作ることはできず、その前の音から子音を継承することになります。つまり「lea」の実際の発音は「lela」となります。
    母音から始まる単語も存在しますが、その場合も前の単語の最後の子音を使います。これは通常の言語ではややこしいルールなのですが、本言語の場合はホイッスルを動かさずに発音できる利点があります。(ホイッスルの動作には舌の筋肉を使うため、人類の言語を話すよりも疲れやすいです)残念なことに、母音のみで構成された単語は現時点では有りません。

    アクセント

    アクセントはそこまで重視されません。子音によって発音しやすい音域が決まっていて、それをなぞることになりますが、文化的に歌に関しての意味合いが膨大なため、なにかアクセントを付けるときにはそれ相応の文脈を意図することになります。(たとえば、人間で言うと嬌声という表現が近いかもしれません)
    なんらかのアクセントを文章で伝える際には、そのための記号がアクセントの位置に付与されます。
    最終更新 2023年11月24日 (金) 14:52 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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